また、何となく歩きはじめた。
ずっと手はつないだままだけど、何となくどちらも黙ったまま。
それが、わたしには何とも言えない幸せ時間🍀
しばらくすると大野くんが口を開いた。
「やっぱり、今度はオレの家にするか」
「寝ても大丈夫ですもんね😊」
「あ、うん、そ、そうだな」
ん?なんだろう…?
ケーキも食べられるし、うちは狭いし、ポスター外さないから😊
すぐ眠くなるって言ってたから、大野くんの家なら寝ても大丈夫だし!
今度はどこのケーキにしようかなぁ♡
「ケーキも食べられるし😊どこのが良いですか?ていうか、何か食べたいのとかありますか?」
え?なんかスゴく笑ってるんだけど。
「ホントにケーキの話しだしたら、急に元気よくなるよね、ふふっ」
「飯はオレが用意するからケーキは任せる」
だって、わたしが大野くんに話せることなんてケーキのことぐらいしか無い。
他になんかあるかな。
ケーキのことしか頭に浮かばなかったからしょうがない。
「あんまりお料理得意じゃないけど、何か作りましょうか…」
なんて、一応言ったけど大野くんに食べさせるようなもの、何作れるかな。
「。。ちゃんの手料理か~。それも色々興味あるんだけど、それはまた今度でいいよ。まだそんな忙しくないから」
そっか…もうすぐ、すっごく忙しくなるんだろうなぁ。
どんなのかわたしには想像つかないけど、たっくさんの人を楽しませないといけないんだもんね。
お料理はまたでって言われて、実はホッとしてるわたし…
「じゃあ、いつものようにケーキ担当で😊なんかリクエストあったら言って下さいね」
「。。ちゃんの食べたいのでいいよ」
「はい😊」
わたしの料理食べてもらうより、大野智の作るご飯食べる方が絶対ヤバい。
すごくヤバい……
ニヤニヤしすぎてたのか、
「なに?楽しみ?」ってこっち見て笑ってる。
「智くんの作るご飯食べられると思ったら…」
「ふふっ、あー、それか」
ん?それかって、それがわたしにはスゴいことなのになぁ…💙
「智くん」て口に出す度にドキドキする。
サラって自然に言えるようになるのかな。
つないだままの手はとってもあたたかい…