何の涙かな…
嬉しいのはもちろん。
智くんがわたしを1番に乗せようって思ってくれてたと思うと、はぁ…もう大変だ。
そう、大変すぎて。
それなのにちょっと淋しい…って、う~ん…ってなってた自分が情けなくて泣けてくる😣
ホント、ダメダメじゃんわたし。
しっかりしなよ、わたし…
「ふふっ、すぐ泣く~」
「だって…」
わたしの今の気持ちを伝えようにも、どう言葉にすれば伝わるかな…
そして、ホントにこんなわたしでいいの?がいっつもチラっと出てくる。
「1番に…乗せてくれて…ありがとう…😢」
やっぱり、“ありがとう”だけでもちゃんと伝えないと。
「オレが1番に乗せたかっただけ」
「そんなん…ゆったら…もっと…泣けてくる…😢」
「ははっ。いつも変なとこで関西弁出てくるよね」
「そんなん…しらん…」
智くんが笑ってくれるから、わたしも笑おうとするけど、これじゃ泣き笑い😂
もう、ぐちゃぐちゃ😊
さっきのミネラルウォーターをあけて、ゴクゴクと3口ぐらい飲んだのをそのまま、「はいっ!」て渡された。
まだ、突如出てくるわたしの関西弁にツボってるのか、笑いがおさまらない感じ😊
ペットボトルを眺めながら、いつの間にこんな…、1本のペットボトルを普通に分けあって飲むような近さになったんだろう…
「海の上で食べるスイーツって、ちょー旨いかも!」
わたしも手に持った食べかけのシュークリームを口にする。
わたしは智くんと一緒だったら、いつでもどこでも、すごーく美味しい😊
「じゃあ今度はケーキ持ってきて、海の上で食べる会がいいなぁ😊」
さらっと今度って言っちゃった😁
「食べる会ってなんか懐かしいな」
うふふ💙
“ケーキ食べる会”って言ってお互いの家を行き来してたんだよ😁
今考えたら、おかしいよね。
「懐かしの食べる会、復活😊」
「涙、止まった~?」
って智くんがわたしの肩に手を掛けて、顔を覗きこんでくる。
ち、近いよ。
近いのには慣れない…
ヒイッてなる。
「じゃあ、懐かしついでだな…」
ついでってなに?って思ったときには…
その瞬間わたしも目を閉じてた。
懐かしいって。
智くんとの初めてキスのことだ。
今日と同じシュークリームの味。
でもね、だいぶ違う。
あの時と同じで優しいけど、軽~くじゃなくって、しっかりと智くんの温かさを感じる熱いキスだから…