「やっぱりちょっと流されてるな」 ずーっと海の上にいたい気分なんだけど、もう戻るんだって。 「あっ！免許証見たいなぁ～✨」 「え…見るの？」 「うん」 うふふ、あ、うん、至って普通。 ていうか、やっぱりまだそのまま持ってるんだ。 「お祝いにケースプ…

何の涙かな… 嬉しいのはもちろん。 智くんがわたしを１番に乗せようって思ってくれてたと思うと、はぁ…もう大変だ。 そう、大変すぎて。 それなのにちょっと淋しい…って、う～ん…ってなってた自分が情けなくて泣けてくる ホント、ダメダメじゃんわたし。 し…

わたしが“おめでとう”って頭下げたもんだから、智くんも“ありがとう”って頭を下げる 「いや～でもまじで緊張した。あの待ってる時間がヤバかったなー」 「でも、実技は完璧だったし、試験の点数も✨」 「あ、オンエア見た？いつだっけ？」 「昨日です。見たば…

「うわぁ✴️ちゃんとお部屋だ～」 「小さいけど雨風はしのげるようにはなってる」 操縦席にちょこんとした椅子があって、その他は横向きのシート。3人ぐらいは座れるかな。 「じゃあ、行くか？最初揺れるかもだから座ってて」 「はーい✨」 わぁ～、ドキドキす…

ここって… 止まってドアが開いたから繋いでた手を仕方なくほどいて先に降りる。 うわぁ✨海風のいい匂い よくわからないけど、どこかのヨットハーバーだと思う。 智くん、釣りの格好してるわけじゃないから夜の海で投げ釣りってわけではなさそう。 わたしは海…

ドキドキしたまま、ラインの未読を確認する。 え？あ…智くんからは何もない… どうでもいい、カフェとかそんなshopからのラインだけ。 着信だけってどういうこと？？ なんでラインには何も入ってないんだろ… なんか違う意味でドキドキしてきた。 折り返し電話…

本当に良かった… 昨日全国の大野智ファンがTVの前で涙したよね… 楽しそうにやってたじゃん テストの点数もね 船を操縦する姿のカッコ良かったこと あれは、センスというかカンというか、運動神経の良さも加わって出来ちゃうんだよ。 そして努力もしてるんだ…

ふぅ、やっと何とかなったよ。 だいぶ日にちがかかっちゃったな… 「大野さん、なんかいつも以上に疲れた顔してんね？お祝いしてもらって元気いっぱいなんじゃないの？？」 「いつも以上って…色んな人がお祝いしてくれて、ホント有難いんだけど、ちょっと疲れ…

「船舶とれたよ！ちょっとバタバタしてるからまた連絡する」 「やったー！おめでとうございます」 っていう簡単なラインのやり取りに既読がついたっきり。 それももう2週間近くも前のこと。 もう、いつだっけ？レベル。 連絡するっていうから待ってるんだけ…

少しベッドでのんびりしすぎちゃって、慌ただしく動く智くんとわたし。 「髪の毛…、やっぱりちゃんと乾かさなかったら、スゴいですね」 「お互いじゃん、。。ちゃんもまぁまぁスゴいよ」 「うん。ヒドイと思う」 だって昨日の夜、濡れた髪の毛のまま… 智くん…

う～ん、何時だろ… 外が明るいから、もう朝だよね。 隣で、智くんがスースー寝息をたてて寝てる スマホで時間を確認する。 あ、まだ30分くらいはベッドの中にいても間に合う✨ うふふ、あと30分寝顔をながめてられるっ！ どうしよっかなぁ～✴️ とりあえず、ガ…

へぇー、こんなのをお勉強するんだ！ スゴいスゴい✨ テーブルに置いてあった問題集をパラパラっとめくってみる。 いつからお勉強してたんだろ。 ぜーんぜん気づかなかったな… 「勉強はやっぱり向いてない」 首にかけたタオルで髪の毛をガシガシ拭きながらリ…

智くんが不機嫌だった理由に、わたし的には何を言ってるの！？なんだけど(ニノを見てウキウキして！ってことでしょ？)、“ヤキモチ”焼いてる ちょっとニヤニヤして、智くんの顔を見ると 「なんだよ！」 ちょっと口が尖ってる 「うふふ、何も」 「でも、嵐見て…

「あのさ…ニノ見てポーってしてたよね」 「もう、ビックリして大興奮です！だってあんな目の前に✨名前呼ばれて、肩もポンポンてされるなんて！！」 「あ、ニノに名前は？って聞かれてつい言っちゃった…」 「ニノ、好き…？」 「もちろん！嵐みんな大好きです…

なんでそんなに不機嫌モードなんだろ やっぱりわたしのこのあまりに気を抜きすぎた、おしゃれ度ない感じがダメだったのかも 外で会うことがあんまりないから、イマイチどうしたらいいかわからないとこもある。 そうだよね、大野智の“彼女”なんだよ… 一応ね。…

タクシーの中、黙ってるけど手を繋ぐってやっぱいいな。 そーっと手を重ねて来られるとドキッとする。 ここはまぁ大丈夫だろってことで、。。ちゃんを連れて一緒に入る。 「あ…」 ニノだ… ニノもここに来てるから、まぁそのうち会うだろって思ってた。 「ち…

「彼女、ちょっとゴメンね。大野さんちょっと、ちょっと！」 ニノにしゃべりかけられて呆然のわたし。 「は、はい…」ひきつった顔で答える。 ‘‘彼女’’って言った… 「ちょっと待ってて」 って智くんはニノの元へ。 ‘’うん‘’って頷くだけのわたし。 そして、目…