ハァッ、息を切らしながら走るわたし。
一気に体中の温度が上がる。
「お疲れ~。コンビニのとこの公園で待ってようかな」
遅番終わりにスマホを開いたら…
「待ってようかな」って、大野智を待たせるわたしってスゴい響き💙
だけど、どちらかというと待ってる方が気が楽。
そんなことより、急げ!
返信したら
「ゆっくりでいいよ」って。
急ぐに決まってる。
だって早く会いたいから…
あっ、いた!
ベンチに座ってる姿だけでもう格好良すぎ💙
生寝顔以来の大野くん😊が顔を上げる。
「ちょー早くない?ふふっ、息切れてるし」
って笑うからわたしも笑う。
大野くんが自分の右横を手でポンポンてするから、そこに座るんだけど距離が難しい。
「どうしたんですか?急に」
ドキドキを隠して普通を装うけど
「来たらダメ?」
って目を見られて、言葉が出なくて、顔をブンブン横に振るので精一杯。
思わず目をそらして
「ダメじゃないです。嬉しいです」
「ちょうどいい時間になったから、話出来るかなぁと思って。はい、コーヒー」
「あ、ありがとうございます。そうだ、余ったシュークリーム貰って来たんですけど食べますか😊」
「おん、食べる」
ちょうど2つあって良かった😊
「シュークリームうめえ!」
「そうなんですよ😊なんか、皮に高級な塩使ってるらしくって、旨みの決め手は塩!っていつも言ってます」
「お菓子も塩か、料理も塩だからな」
なんて話ながら並んでシュークリームにパクついてると、明らかにさっきとは違う声のトーンでドキッとする。
「こないだはホントにごめん」
「熟睡してましたね😊」
「すぐ帰った?」
あ、どうしょう…
寝顔をガン見して、ツンツンしてたなんて言えない😓
「あ、うーんとお茶入れた後に気づいたから、1人でお茶飲んで、窓の外キレイだなぁって見たりして…です」
「ホントにそれだけ?」
「それだけ?ってそれだけです」
え!!まさか、起きてたとかないよね…
動揺が隠せてないかも😣
下向いて残りのシュークリームを急いで食べる。
「なんか怪しい~、ホントのこと言った方がいいよ」ってニコニコしてわたしの顔を覗き込む。
何?そのニコニコ顔。
「もしかして、起きてたんですか?」
「寝てたから聞いてんじゃん。やっぱなんかあるな」
なに?今日の大野くん。
ご機嫌?ニコニコしてよくしゃべる。
「何にもないです。ただ、ちょっと…」
「ちょっと?」
「ホントに起きないのかなぁと思って、手をツンツンてしただけです…」
あー…言っちゃった😣
大野くんは楽しそうっていうか、ニヤニヤしてるけど。
「手だけ?」
「鼻をちょんて。ホントにそれだけです💦」
ホントは撫でたんだけど。
「そっか、そっか」
ってなんか独り言のように言って笑ってる。
「オレだったらどうするかな」
「。。ちゃんが目の前で無防備に寝てたら」
ニコニコしてわたしの顔見るんだけど。
ホントに今日はすごく楽しそう。
っていうか、その状況なに?
それを想像してニコニコしてるの?
「今日ご機嫌ですね😊何かいいことありました?」
「いいこと?うん、まぁ」
「そうなんですね✴」
どんなことがあったんだろう。
今の関係を壊したくなくて、何も踏め込めないわたし。
そもそも、どんな関係?ってこと。