仕事終わりに見ると、住所が届いてた。
「ここに着いたらラインして」
この前、大野くん家に行った時は「ケーキを食べる会」だったし何となくパンツでいいかなとか思ったけど、今日はスカートにしちゃった😊
さっき、「40分後ぐらいに着きます」って入れたけど、まだ見ないなぁ。
更衣室兼倉庫に包材を取りに来たゆきちゃんに、
「うわぁっ!。。さん絶対デートだ。スカートなんてずっと見てないもん」
「うるさい、ほら早く仕事に戻る!じゃあね、お疲れ!!」
「お疲れさまでーす」
相手の人のこと明日聞かせて下さーい!とか遠くで言ってるけど知らな~い。
大野智が相手だなんて言えるわけないし…
とりあえず、教えられた場所には着いた。
さっきのに既読はついてる。
「着きました!」
「オレ、もうちょい。先に行ってて。イタリアンの店の横に階段あるからそこ降りてったら入口。言ってあるから、行けば分かると思う」
返信早い😊
イタリアンどこ??
あ、あれだ。横に階段もある。
「階段ありました!先に行ってます」
って返したけど、ドキドキしながら降りる。
恐る恐る入ると、すぐに「こちらへどうぞ」って。奥の陰になって個室っぽくなってる席に連れて行かれた。
ドアに、和食創作料理って。
待つのって初めてかも💙
うふふ、待ってるのもドキドキ。
「お疲れ~」って言いながらキャップとマスクを外す大野くん。
あんまり待つこともなく、すぐ来ちゃった。
「お疲れさまです😊」
カッコいい💙
おまかせでいい?とかお酒は?とか聞いてくれる。
何でも食べるけど、お酒は1杯ぐらいで十分。カクテルもあるらしいので、カシス系のをお願いした。
大野くんはビール。
出てくるお料理はどれも美味しくて、1人分づつのもあれば2人で1つのお皿をシェアしたり。
「美味しい✨」ばっかり言ってるわたしに
「ここ、みんな美味いんだよなぁ」
今まで、ホントに2人でしか会ったことなかったから、お店っていうか周りに他の人がいるような所で2人でいることが、わたしには不思議な感覚…
店員さんは、わたし見てどう思ってるのかとかそんなことが気になる。
大野くんは、3杯目のビールで
「最近、すぐ眠くなるからこれでやめとく」って結構ご機嫌な様子。
「寝たら置いて帰ります😊」
「冷たくない?そこはちゃんと起こしてくんないと」
わたしがただ笑ってると
「マジで置いて帰られそう」ってちょっと真顔になって、かわいい💕とか思っちゃう。
2人ともお腹いっぱいになって
「。。ちゃん先に出て、左にずっと行ったら公園みたいなのがあるからそこで待ってて」
「はい😊」
立ち上がって、出ようとしたら視線に気づく。
あ、やっぱいつもパンツっていうか、仕事の時なんてデニムしかはかないから…
なんか恥ずかしくなって、
「先に出てます」って急いで出口へ向かうわたし。