今のこの状況をちゃんと理解出来てないまま、いつもの家への道を大野くんと手をつないで歩いてるわたし。
不思議…
送ってくって言われて、そのままで歩こうとするから、
「何か被るか、はめるかして下さい」って言ったら、
「え?ダメ?」とか言いながらマスクをしてた。ダメ?って当たり前だし。
ほら!って出された左手にわたしの右手をそっと重ねたら、ギュッと握られてドキッとする。わたしのドキドキが手から伝わりそう😣
「今日あったいいこと、聞きたい?」
「聞きたいです✨」
「。。ちゃんが一所懸命走って来て、ニコって笑ったの見て、オレ絶対間違ってねぇなって思ったこと」
もう、いっぱいいっぱいでどう返していいか分からない。
ん?ってこっちを見るから
「いっぱいいっぱいです…」しか言えない。
「なんだそれー」って笑ってる
あっという間に着いちゃった…
「ポスター貼ったまま?」
「もちろん😊」
「じゃあ、帰る」
あ、貼ってたらダメなんだ…どうしよう。
「ウソウソ、ふふっ。面白い」
また、面白がってる…
「なんか、気にくわないんだよなぁ」
「外さないですよ。だって嵐が大好きだから♡」
気にくわないって自分なのに。その割には嬉しそうに笑ってる。
「まぁ、いいや。今日は帰る。そうだ、スマホ出して。電話かけるから」
なんかよく分からないけど、スマホ出して電話を開く。
「貸して」って手に取って番号を押したと思ったら、ポケットから出てきた大野くんのスマホがブルブルしてる。
「電話はあんまり出れないと思うけど」ってわたしのスマホを返された。
もう、ホントに頭がついていかない。
スマホに残った番号を見つめるわたし。
「聞いてる?」
「は、はい、聞いてます💦」
「じゃあまた連絡する」
「はい😊」
わたしがマンションの中に入ったのを確認して大野くんは帰って行った。
1人になって、ぼーっとするわたし。
頭が全く回らないけど、スマホの履歴を見て、番号を見て本当なんだなぁって思う…
ほわわ~んてしてるのは、きっと幸せに包まれてるからだ。
わたし、ホントに大丈夫かな。
あ、電話番号なんて名前で登録しようか…