もう、すっごく眠そうで目がほぼ寝てる 「今朝、何時起きですか?5時とか?」 「うん、まぁ、それぐらい」 やっぱり…でも、この眠そうでとろ~んてしてるのが何とも、うふふ 「今、サレ食べたい」 「え、あ、もう食べます?」 「サレ食べてシメんの」 「こ…
仕事終わりに電話すると、マンションの下に着いたらまた電話してって。 お魚釣れたのか聞いてみると、 「まぁ、それなりに」って嬉しそうだったから、ちゃんと息抜きになったかな 「もしもし、着きました!」 「1人で上がって来れる?エレベーターの暗証番号…
あっという間に明日だ… 大野くんは朝方から釣りで夕方に帰ってくるらしい。次の日お仕事は午後からだって。 わたしは早番で、次の日お休み。 わたし、子供の頃父親に連れられて釣り行ってたんだよね。 その事言ったら 「えっ!釣りの話できるんじゃん!!」…
帰ろうかってなって、それぞれ別で帰るか、一緒のタクシーで先にわたしを送るかって言われて。 「一緒でもしゃべんないけど。結構声でバレたりするから」 毎日わたしには想像もつかないこと気にしながら生活してるんだろうな。 もちろん、一緒がいいって言っ…
「◯◯へ行って」 ふぅー。 深く被ってたキャップを少し上げて、大きく息を吐いた。 あのコをマンションの前で降ろして、1人タクシーの中。 やっぱ伝わってないな… 「今日はありがとうございました」って、ただただにっこりして帰ってった。 結構考えてオレん…
また、何となく歩きはじめた。 ずっと手はつないだままだけど、何となくどちらも黙ったまま。 それが、わたしには何とも言えない幸せ時間 しばらくすると大野くんが口を開いた。 「やっぱり、今度はオレの家にするか」 「寝ても大丈夫ですもんね」 「あ、う…
「今日はごちそうさまでした。美味しかったですね!」 歩きながらのおしゃべり 「だろっ?あ、でも今日ケーキなしだな」 「わたし、休憩の時に食べました!」 「それ聞こうと思ってたんだけど、毎日ケーキ食べんの?」 「うーん、そう言われたらほぼ毎日食べ…
結構広い公園、お散歩にいいかも。 少し歩いて行くとベンチがあったから、そこに座る。 さすがにこの時間は人はいない。 いつもの公園は、小さすぎて日が暮れたら人なんて誰もいないもんね。 分かるかな。 「公園の中のベンチに座ってます」 って一応送って…
仕事終わりに見ると、住所が届いてた。 「ここに着いたらラインして」 この前、大野くん家に行った時は「ケーキを食べる会」だったし何となくパンツでいいかなとか思ったけど、今日はスカートにしちゃった さっき、「40分後ぐらいに着きます」って入れたけど…
あの日から何が変わったのかよく分からないけど、常にラインでやり取りしてる感じ。 仕事中シュークリームを見てニヤけるわたしはアホだ。 周りの人に気づかれそう。 アホで幸せ 「すぐに返事できないかもだけど、何でも言うんだぞ」って大野くんが「弁当が…
今のこの状況をちゃんと理解出来てないまま、いつもの家への道を大野くんと手をつないで歩いてるわたし。 不思議… 送ってくって言われて、そのままで歩こうとするから、 「何か被るか、はめるかして下さい」って言ったら、 「え?ダメ?」とか言いながらマス…
「最近やっと落ち着いて会話してくれるようになったよね」 へ?キョトンとするわたしに、 「最初の頃は、フワフワしてどこ見て誰としゃべってんだ。みたいな」 「だって、わたしの人生と交わるわけがない遠い世界の人だと思ってたのに、こうやって隣にいるな…
ハァッ、息を切らしながら走るわたし。 一気に体中の温度が上がる。 「お疲れ~。コンビニのとこの公園で待ってようかな」 遅番終わりにスマホを開いたら… 「待ってようかな」って、大野智を待たせるわたしってスゴい響き だけど、どちらかというと待ってる方が…
大野くんどうしたかなぁ。 生寝顔が見られて、ウキウキしながら帰ってきたわたし。 ちょっと、ツンツンして触っちゃった 起きたらライン来るかなぁと思ったけど、うーん来ないなぁ。 朝まで寝てたりして。 さぁ寝ようかと思ってたら、来たーー! 「もう寝た…
え、あれ。寝てた。 あっ…部屋の中を見渡すけど、すっかり暗くなった部屋の中に人の気配はなし。 スマホで時間を確認してちょっとビビる。 ガチ寝じゃん。 体に掛けてあった服を持って起き上がると、テーブルの上になんか置いてある。 メモとお菓子。 あ~、…
ひとまず、大野くんが用意してくれてたお茶を飲もう。 1人でテーブルに座ってお茶を飲む。 視界の先には、ソファーで寝てる大野くん ある意味贅沢でしかないなぁ~ ちょっと、窓の外見てみようかな! 大きい窓っていいよね。さすが15階。 薄暗くなってキラ…
「東京のケーキって中が凝ってるから、断面見るの楽しいです✨」 「へえ~、そーなんだ」 「はい、違います」 な~んて、ケーキの話してたら、もう食べ終わりそう。 思い切って聞いてみる。 「どうして、こうやってわたしとケーキ食べてくれるんですか?」 「…
「失礼します」って小声で言って部屋の中に入る。 すごーい!広ーい!!窓が大きい。 芸能人ってやっぱり、みんなこんななのかな? トップアイドル✴だから? 「さすが広いお家ですね!窓が大きいって憧れます」 「この前、あんな狭いところに来てもらったの…
あっという間に、今日がやって来た。 この前、大野くんが家に来てから2週間ちょっと。 何度かラインでやり取りをして、わたしの休みを今日にした。 夕方に大野くん家に行って、ケーキを食べる会やって、夜、ラーメン食べに行くつもりにしてるけど、一緒に行…
次の日、お昼休憩の時にスマホ開くと大野くんから、ラインが来てた。 2時間くらい前に。 「そこにあったか。とりあえず、持ってて」 「はーい、お魚預かっておきます」 え?? 速攻既読!! なんで?今開いてた? わたしとのトーク画面。ドキドキする… 「オ…
どれくらい玄関先でへたり込んでたんだろう… 最後なんて言った? 何が何だか、頭と体がびっくりしすぎて、もう分からない。 この部屋が大野くんや嵐のポスターでいっぱいなのがダメなんじゃなくて(ちょっとイヤそうだったけど…)、わたしがつい、いつものよう…
半分づつにした3個のケーキは食べちゃった。 「お茶を入れ直しますね。わたし、甘いものの後は日本茶なんですけど、いいですよね?」 時間気にしてる感じ? 「ケーキごちそうさまでした美味しかったですね」 お茶を出しながら、この近さにどうしていいか分…
「わぁ~、美味しそう」 ケーキの箱を開けて思わず言っちゃった。 「あのマネージャーさんのチョイスですか?」 「さぁ、ダメ?」 「いい感じです!あ、でも1個づつなんで…大野さんも色々食べたいですよね…?」 「あ、うん…」 あ、スマホ触ってんのか。 忙し…
昨日から生きた心地がしない 会いたいな でも、ここで?…… 一緒にケーキ食べられるんだから、頑張ろう!っていうか、気を確かに。ね、わたし。 「あと、15分くらい」 「部屋番号は?」 もう、着くんだ 「503です」 「了解。下に着いたらまた連絡するから」 …
やっと、何とか時間作れそうだ。 「一緒にケーキ食べたいです」って、嬉しそうに、よく分からんケーキ屋の名前言ってた。 営業スマイルって言うのか?それとは違う、ふと見せる、本当の笑顔みたいなやつとか、こないだ公園でしゃべってる時は、お店にいる時…
その日は突然やってきた。 あれから、何度かシフトを知らせたけれど、上手く合わないみたい… ケーキ屋さんのお店の名前、忘れたから教えてって言われたのも、もう2週間前。 あの公園の日のことは夢だったのかも…と思いかけてたら。 「明日、予定入れた?」 …
家に入ると、目に入ってくる大野くんの大きなポスター。 さっきまで、一緒にいて、おしゃべりしてた、わたし… 夢心地って、こういう感覚? ポスターを眺めながら、ぼーっとしちゃう。 あ、さっきマネージャーさんの話したけど、こないだって、あれまだ昨日の…
優しく聞いてくれるから、色々「お話」をした。 わたしのことを。 大学からこっちへ出てきたこと。 わたしの両親とオーナーパテイシェ夫妻が知り合いで、お世話になってそのまま、正社員として働かせてもらってること。 へ~とか、そうなんだって聞いてくれ…
「お待たせしてすみませんっ」 「あ、お疲れ~。走ってきた?」 「だって、大野さんを待たせるとかあり得ないですから!」 「ゆっくりで、良かったのに。ほら、釣り動画見てたし」 スマホをチラッとこっちに向ける。 緊張と申し訳なさでどうしていいやら そ…
昨日の夜からニヤニヤ、ふわふわしてるわたし。 制服着るからあんまり関係ないんだけど、髪の毛とかも念入りに頑張ってみる。三角巾被るんだけどね 頭の中とと✨でいっぱい。 でも、怖さもすこ~し… 生の大野智を前におしゃべり出来る気がしないなぁ。 ドキド…